卒業論文作成メモ
卒業論文作成にあたり、参考文献の読書記録及びメモとして作成した。 卒論テーマは「体育会系人間の論理と行動様式」の予定。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

立身出世の社会史
1934年に出版された『学生と就職の実際』と題された書物では

「学生は部分的に矛盾する二重の要求に応えなければならない。すなわち、「円満」な「社会人」であると同時に、他の大勢の求職者から際立つ個性をもたねばならない。その際に、他の学生から抜きんでるための最良の方法とされたのがスポーツに秀でることであった。別の論者も、スポーツで名をあげた学生を企業が好むことを指摘していたから、これはどうやら適切な助言であったらしい。この書物では企業がスポーツマンを好む理由を説明していないが、次の2つの理由がもっとも重要だったと思われる。まず第一に運動選手は安価な企業広告の手段となったことである。そして第二に、運動選手は偏った思想、特に左翼思想の影響を受けている可能性が少なかったことである。

(E.H.キンモンス『立身出世の社会史』玉川大学出版部 p274)

スポンサーサイト
体育会系の能力-日本労働研究雑誌2005年4月号より
就職とOBネットワークの効果についての研究は多くない。OBネットワークの役割を分析した代表的な研究としては、苅谷、沖津、吉原、近藤、中村(1993)や浦坂(1999)などが挙げられる。ただしこれらは主に卒業生全体を議論の対象としており、体育会系卒業生に焦点を当てたものではない。

梅崎(2004)は就職におけるクラブやサークルを通じたネットワークの役割を検証しようとした。
結果、スポーツ系サークル(クラブも含む)の所属者は、第一志望に就職する可能性が高いことを確認しているが、一方で、体育会系であれ文化系であれ、就職口を探す際にクラブ・サークルのOB・OGを直接利用することが決して多くないことを発見している。梅崎はこの結果をもとに、スポーツ系サークル卒業生の成功は、OBネットワークではなく、彼らが活動で養った勉学以外の能力、例えばリーダーシップなどが企業に評価されるためではないかと推論している。

一方、松繁(2004)のなかでは、部活の中で担っていた役割と就職後の昇進の関係を分析した。結果、体育会系卒業生全員が昇進において有利なわけでもなく、また、必ずしも部長やキャプテンが上位の職位に昇進しやすいわけでもないことがわかった。むしろ、その可能性が高いのは、「体育会系のクラブ、サークルでマネージャー、主事、または会計」を経験していた者であるという結果を得ている。

以上の研究結果から推察すると、体育会系卒業生というだけの理由で企業は採用しているのではないことがわかる。また、体力にものをいわせた猪突猛進型の気質を尊重しているわけでもないらしい。(中略)体育会系が優遇されているようにみえるとすれば、部活が能力や適性を磨く鍛錬の場としてある程度適しており、それを経験した者のなかに好ましい人材が多いということの反映に過ぎない。






上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。