卒業論文作成メモ
卒業論文作成にあたり、参考文献の読書記録及びメモとして作成した。 卒論テーマは「体育会系人間の論理と行動様式」の予定。
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制度としての近代体育
運動による人間形成といわれる体育は、産業化や社会的分業の促進によって成立した。生産力が人力を中心とし、労働の分業が未発達で閉鎖的、固定的な伝統的社会では、運動による身体や人間の形成の機能は、生活の中で未分化であり、特定の目的を持つ人々(武士、貴族)を除いては、意図的、計画的、組織的に運動を人間形成のために行なう必要はなかった。
しかし、18~19世紀における産業革命により進んだ労働の機械化、都市化は、日常の自然な生活における身体の成熟を阻害した。産業革命当初には、青少年の著しい高死亡率を示し、多くの生命と健康の問題を生じさせた。
さらに、近代国家における軍事制度は国民皆兵を成立させ、新しい労働形態とともに、新しい身体の面での社会化として、強健な労働者と従順で勇猛な兵士を要求するようになった。

近代体育の制度は、強健な労働者と兵士という新しい身体の面での社会化を中心とした、社会における運動と身体の問題を意図的、計画的、活組織的に解決するために成立したのである。

体育制度の構成要素について、菅原禮は4つの例を挙げている。
①体育の学習・指導に最も広汎な指針を与える一般化された目標あるいは価値
②目標の追求を支配する規制的ルール、規範の中に見出されるルール(教育法規、学習指導要領、スポーツ・ルール、慣行など)
③規範的枠組みのなかでの体育の目標を達成するための個人あるいは集団のエネルギーの動員(体育制度の組織性、機構性、体育人口とその集団性)
④指導者及び学習者が手段として利用可能な状況的用具(教材、知識、情報、資料、経費、物的施設、設備、道具、器具など)

(菅原禮 『体育社会学入門』 大修館書店 1975)
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