卒業論文作成メモ
卒業論文作成にあたり、参考文献の読書記録及びメモとして作成した。 卒論テーマは「体育会系人間の論理と行動様式」の予定。
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体育会系の能力-日本労働研究雑誌2005年4月号より
就職とOBネットワークの効果についての研究は多くない。OBネットワークの役割を分析した代表的な研究としては、苅谷、沖津、吉原、近藤、中村(1993)や浦坂(1999)などが挙げられる。ただしこれらは主に卒業生全体を議論の対象としており、体育会系卒業生に焦点を当てたものではない。

梅崎(2004)は就職におけるクラブやサークルを通じたネットワークの役割を検証しようとした。
結果、スポーツ系サークル(クラブも含む)の所属者は、第一志望に就職する可能性が高いことを確認しているが、一方で、体育会系であれ文化系であれ、就職口を探す際にクラブ・サークルのOB・OGを直接利用することが決して多くないことを発見している。梅崎はこの結果をもとに、スポーツ系サークル卒業生の成功は、OBネットワークではなく、彼らが活動で養った勉学以外の能力、例えばリーダーシップなどが企業に評価されるためではないかと推論している。

一方、松繁(2004)のなかでは、部活の中で担っていた役割と就職後の昇進の関係を分析した。結果、体育会系卒業生全員が昇進において有利なわけでもなく、また、必ずしも部長やキャプテンが上位の職位に昇進しやすいわけでもないことがわかった。むしろ、その可能性が高いのは、「体育会系のクラブ、サークルでマネージャー、主事、または会計」を経験していた者であるという結果を得ている。

以上の研究結果から推察すると、体育会系卒業生というだけの理由で企業は採用しているのではないことがわかる。また、体力にものをいわせた猪突猛進型の気質を尊重しているわけでもないらしい。(中略)体育会系が優遇されているようにみえるとすれば、部活が能力や適性を磨く鍛錬の場としてある程度適しており、それを経験した者のなかに好ましい人材が多いということの反映に過ぎない。

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